独学で、第一志望校に合格

こちらの記事を読む前に、前回の記事「受験勉強の始め方」もぜひご参照くださいね。

受験勉強の始め方社会人受験生の最初のハードル 看護師になるためには、まず看護学校に入学するという最初の試練があります。 社会人から看護師を目指す...

私は予備校には通わず、市販の参考書やオープンキャンパスに参加するといただける過去問などを利用しながら独学で受験勉強に臨みました。

その理由は「できるだけお金をかけたくなかったから」「得意・不得意分野に応じて自分のペースで勉強を進めたかったから」です。

当時、私は実家暮らしで家事などを家族にお願いできたこと、また勤務していたクリニックの休日が固定で労働時間も規則的、残業も少なかったため、仕事以外のほとんどの時間を受験勉強に充てることができたので、計画的にやれば独学でも合格できる!という確信を持っていました。

そして、5月に看護学校の受験を決めてから計画的にポイントを押さえて勉強を進めていき、第一志望の学校のみ受験(今考えると無謀すぎました)、無事に合格することができました。

科目別学習の進め方

私が志望していた学校は、当時社会人入試を実施していなかったため、一般入試の対策のみに絞って受験勉強を進めていきました。

受験科目は国語、数学、英語の3教科と面接試験。

今回の記事では筆記試験3科目のうち国語の勉強の進め方に絞って解説していき、独学で勉強される方におすすめの参考書も併せて紹介していきます。

国語総合の出題範囲

「国語総合」は高等学校の必修科目として位置付けられていますが、2022年の「新学習指導要領」にて「現代の国語」と「言語文化」の二つの科目に分かれました。


また、多くの看護学校では、古文・漢文は出題されず現代文のみの出題となる傾向が一般的です。

  • 現代文が中心の長文読解問題
  • 漢字や語句の意味、ことわざ、四字熟語、慣用句などの知識問題
  • 学校によっては短い作文や要約、小論文が出題されることもある
  • 医療や福祉に関する文章が出題されることも

可能であれば志望校の募集要項や過去問を確認し、「マーク式か記述式か」「長文問題のように読解力が問われる問題と知識問題の出題割合」などの出題傾向をチェックしておくと、重点的に勉強するポイントが決めやすくなります。

学習時の3つのポイント

看護学校受験の「国語総合」は、多くの社会人受験生にとって「一番得点しやすいけれど、一番対策が後回しになりがち」な科目です。

看護学校の入試で出題される国語は、難解な文学的解釈よりも「文章を正しく理解し、論理的に答えを導き出す力」が重視されます。これは、看護師になった後の記録や報告のスキルに直結するからです。

効率的に合格ラインを突破するためのポイントを3つにまとめました。

① 読解力を伸ばす

高校入試〜看護・医療系向けの国語問題集を一冊決めて、繰り返し解く

現代文はただ「読む」のではなく、筆者が主張したい重要な部分を「探す」ゲームのようなものです。注目するのは「接続詞」「対比」です。

  1. 「しかし(逆接)」➡︎ ここから大事な主張が述べられる
  2. 「つまり(換言)」➡︎ 難しい話をわかりやすく言い換えている ➡︎ 答えのヒント
  3. 「なぜなら(理由)」➡︎ 結論に対する根拠が続く
  4. 「昔と今」「日本と西洋」「若者と高齢者」などの対になる表現があれば、筆者が何を比較して主張を通そうとしているのかを見つけ出す

私は、問題の長文を読むときは必ず接続詞や対比に印をつけ、筆者が主張したいと思われる部分には線を引くなどして大事な箇所を見失わないようにしていました。

正解不正解だけではなく、解答の解説をしっかりと読む

解答を見て丸バツだけつけて終わり、では読解力が深まっていきません。

「設問のヒントが本文のどこに記述があったか」を必ず確認し、「なぜこの選択肢が正しくて、他は間違っているのか」を説明できるようになるまで、しっかりと解説を読み込みましょう。

現代文は、ニュアンスではなくテクニックと根拠で論理的に問題を解く必要があります。設問の選択肢に対し「なんとなくこれかな〜」と主観で選ぶのではなく、本文の中の記述から根拠を持って答えられるようになるといいですね。

 

② 知識問題を着実・確実に

頻出の漢字、語彙、四字熟語、慣用句をまとめた問題集を一冊決めて繰り返し解く

漢字や語句の意味、ことわざ、四字熟語、慣用句などといった知識問題に関しては、ただただ暗記するのみですがその分「やった分だけ確実に点数が上がる部分」でもあります!

一度見た、解いただけではなかなか記憶に定着しないこともありますので(私がそうでした)一度で覚えようとせず、何度も繰り返して覚えるようにして確実に点数に繋げていきましょう。

  1. 同じ問題集を何周も解いて覚えていく
  2. 1日10〜20分でもいいので毎日コツコツと続ける
  3. 紙に書いたり、自分用のノートにまとめる
  4. 声に出しながら読む

大事なことは、
「短時間でも毎日問題に触れること」

私自身は、「書く」という行為で頭に入りやすいタイプだったので、間違えた問題の解答を別のノートにまとめるようにして繰り返し紙に書いて覚えていきました。

現在FP3級勉強中ですが、
こんな感じでまとめるのが好きなんです。

③ 医療や福祉に関する文章に触れる

日頃から医療や福祉に関するニュースや記事に関心を持つ

看護学校の入試では、以下のような医療や福祉に関する文章がテーマとして出題される可能性が高いです。

  • 高齢化社会
  • コミュニケーション
  • 生命倫理
  • 死生観
  • チーム医療

など、入試問題だけでなく普段からニュースや新聞の解説記事、医療・福祉系の本、入試用問題集などでこういったテーマの読み物に触れるようにしておくと、背景知識がつき、初見の文章でも理解しやすくなるため有利です。

また、上記に挙げたテーマに関しては小論文試験のテーマになることも多いので、社会人入試を受験される方はなお意識していきましょう!

おすすめの参考書・問題集

独学で国語の勉強を進めていくのに最適な、わかりやすくて解説が丁寧な参考書をいくつか紹介します。

・『看護医療系の国語常識(シグマベスト)』

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看護医療系の国語常識 [ 佐々木 琳慧 ]
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この本は、「やった分だけ確実に点数が積み上がる」分野である、漢字・語句・文法・敬語・文学史といった 「国語の知識問題」にあたる内容を詰め込んだ参考書です。わかりやすい解説と必修知識・演習問題の組み合わせで、効率よく学ぶことができます。

・『看護・医療系の国語常識が1冊でしっかりわかる本』

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看護・医療系の国語常識が1冊でしっかりわかる本 [ 大平 ゆう子 ]
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この本も、「知識問題」に特化した参考書です。膨大な過去問の分析の中から、出題されやすい問題だけが厳選され、頻出順に掲載されているので前から順番に進めていくだけで効率的に得点源となる知識をつけることができます。

・『看護医療系の現代文(シグマベスト)』

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看護医療系の現代文 [ 貝田 桃子 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/5/16時点)

この本に載っている問題は、すべて実際の看護専門学校で出題された入試問題になっています。入試に頻出の「抜き出し問題」「記号選択問題」「記述問題」などの設問パターンごとに考え方を解説しています。問題をたくさんこなしたい方にとっては、問題数が少ないと感じるかもしれませんが、解き方の基礎を固めたい方におすすめの参考書です。

・『入試現代文へのアクセス 基本編』

この本は、河合塾という有名な予備校が出版しており、実践的な問題演習を積み重ねたいときに最適な問題集です。文章の読解方法の基礎が身に付いたら、こちらの参考書でどんどん問題を解いていきましょう。解説も非常に詳しく載っています。

実際に私が使用した参考書

当時(…といってももう10年以上前になりますが)私が実際に使用していた参考書は、東京アカデミーという予備校が出版している『オープンセサミシリーズ 参考書① 看護医療学校受験国語』という本です。

東京アカデミーといえば看護学校受験ではとても有名な予備校で、実際に私が入学した看護学校の社会人受験生で、予備校に通っていた人は8割くらいが東京アカデミーに通っていました。

もう15年ほど前の参考書になるので、今では先ほど挙げたような新しい参考書もたくさん出版されています。参考書選びに迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【番外編】おすすめの医療系小説本

余談ですが

国語の入試対策、小論文の対策として医療・福祉系の本を読むことは、語彙力・読解力UPや医療・福祉の背景知識を得るという点でぜひおすすめしたいことです。

でも、どんな本を読めば良いんだろう…と迷う方におすすめなのが、私が医療・福祉系の本でこれまでに読んだ中で特に印象深かった『廃用身』という小説です。

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廃用身 (幻冬舎文庫) [ 久坂部羊 ]
価格:891円(税込、送料無料) (2026/5/16時点)

もともとは入試対策ではなく、私が通っていた大学の医学概論の授業の講師をされていた久下部羊さんの著書で、授業の中で当時から執筆活動をされているということをお話されていたことを思い出し、本屋さんで手に取った本です。

小説のタイトルにもなっている「廃用身」とは、麻痺して動かず回復しない手足のことをいい、「介護の負担を減らす画期的な治療」として患者の同意の下で廃用身を次々と切断していく医師。しかし、内部告発により身体切断の事実が週刊誌に流出、世間の批判と倫理観をめぐる激しい議論に巻き込まれていくーというストーリー。

「患者本人の尊厳」「家族の介護負担」「医師の倫理観」そして「合理的な治療と人間らしさの狭間」などとても考えさせられる作品で、医療や看護への関心を深めるのにもおすすめの一冊です。

映画化もされ、もうすぐ公開予定とのことなので気になった方はぜひ読んでみてください。

まとめ

今回の記事では、ほとんどの看護学校の入試科目として出題されている「国語総合」の具体的な勉強方法と、おすすめの参考書について紹介しました。

まとめ
  1. 読解力を伸ばす
  2. 知識問題を着実・確実に
  3. 医療や福祉に関する文章に触れる

「国語総合」は、つい後回しにされがちな科目ですが、短い時間でも早めに取り組むことで確実に得点を狙えるようになります。参考書や問題集、過去問をうまく活用しながら合格に向けて学習を進めてくださいね。

今回の記事が、皆さんの勉強を効率的に進める手助けになればうれしいです。

次回のブログでは、社会人受験生が特に苦手意識を持ちやすい「数学I・Aの勉強法」「独学で勉強を進めていくにあたっておすすめの参考書」などについて解説していきたいと思います。

ABOUT ME
Hana
事務職での社会人経験を経て、29歳で看護師に転身。看護師歴8年目。学費・勉強法・実習の乗り越え方、そして就職・転職のリアルな体験談を本音で綴ります。同じように看護師へのキャリアチェンジを考えている方の背中を押せたらうれしいです。