社会人から看護師を目指した理由
26歳、手取り15万円、実家暮らし
私が看護師を目指した理由はこちらの記事でも少し触れていますが、
「人の役に立てる仕事がしたい!」「病気と闘う患者さんの力になりたい!」といった使命感溢れるキラキラした理由ではなく
「一人でも経済的に自立して生きていきたい。看護師になれたら将来的にも働き方、働く場所、キャリアアップの選択肢が広がるだろう。」
という、とても堂々と面接で言えるような立派な志望理由ではありませんでした(笑)
きっかけはドラマ
遡れば、もともとは中学生の頃に見た医療ドラマの影響(Dr.コトー診療所というドラマ、皆さんご存知でしょうか?柴咲コウさんが看護師役だったのですが、その役柄がとてもカッコよかったのです)で、その頃から医者とともに患者さんの命を救う看護師という職業に対する憧れはあったものの、生死に関わる責任の重い仕事であることやプレッシャーの重さから、自分には到底できるわけがないと思っていました。
それでも当時は「将来は何か人の役に立てる仕事」ができればいいなという思いがあったので、高校生で進路を決める際に医療ではなく福祉関係の仕事ならできるかもしれないと思い、卒業と同時に介護福祉士の資格が取れる大学への進学を選びました。
介護の道から医療事務へ
そして4年制大学の介護福祉学科を卒業後、介護福祉士の資格を取得したにも関わらず福祉の仕事には就かず、大学在学中に学外の講座を受けて取得した医療事務の資格を活かしてクリニックで医療事務として働くことになりました。
なぜこの時介護の仕事につかなかったのかというと、介護の仕事は少子高齢化で今後も需要がなくなることはないと考えられたので、新卒採用という貴重なタイミングを活かすなら、視野を広げるためにも一度別の職種で就職してみるのもいい経験になるのではないか、また介護の仕事がしたいと心から思った時に戻ることもできるのではないかと考えたからです。
そのため就職活動では医療事務の仕事だけでなく企業の合同説明会などにも参加し、葬儀会社やコンタクトレンズ販売店など福祉とは離れた業界の一般企業なども受けていました。
しかし、今思えば「今はまだ介護職で働きたくない」という逃げの理由でその業界や企業で働きたい明確な志望動機があったわけではなく、企業分析や自己分析などをしっかりせずに手当たり次第の雑な就職活動をしていたなと我ながら反省しています。
当然の結果でしたが最後まで企業での内定をいただくことができず、ハローワークを通して応募した内科がメインの小さなクリニックから内定をいただき、そこで医療事務として働くことになりました。
医療事務として働く日々
当時の給料は正社員での雇用で手取りは15万円前後。
小さなクリニックだったため昇給もごくわずか。最終的にそのクリニックで4年半ほど勤めましたが、資格手当や残業代なども含めて最高で手取り16万円程度だったかなと思います。
当時は実家暮らしだったのでなんとか生活していくことができていましたが、当時恋人もおらず結婚する予定など微塵もなかった私は、なんとなく「このままで将来大丈夫なんだろうか…」「ずっと実家暮らしは嫌だけど、この給料で一人暮らしをするのは厳しいよなぁ…」「もしこのまま結婚せずに独身だったら、今後絶対にこの給料ではやっていけないよなぁ…」などといった不安を抱きながらも見て見ぬふりをしながら働いていました。
そして医療事務という仕事柄、看護師の仕事を間近で見ることが多く、待合室で怪我をしてクリニックに来た患者さんの応急処置をしている姿や診察待ちをしている間に具合が悪くなった患者さんへの素早い対応などを見ているうちに「やっぱり看護師の仕事ってかっこいいなぁ」となんとなく漠然と思うようになっていきました。
しかし、そうなると仕事を辞めて最低3年間は学校に通わなければならないこと、そもそも学校に通うために受験勉強をしなければならないこと、学費や3年間無職になる間の生活費はどうするのか、そして一番のブレーキとなっていたのは看護師の「人の命」に関わる仕事の責任の大きさや厳しさを自分自身乗り越えられるかどうかが不安だったことなどもあり、看護師になれたらいいなぁとは思いながらも実際に看護師を目指すことへの覚悟はなかなか持てないでいました。
父の失業で痛感した、経済的自立の必要性
医療事務として働き始めて4年が経過した頃、これまで一般企業で正社員として長年働いてきた父親が定年退職を目前に突然失業し、急遽再就職先を探すことになりました。
早期退職して老後はのんびり…と言えるほど老後のための両親の貯金はまだ十分でなく、家のローン返済も残っていたため父親に働かないという選択肢はないようでした。しかし、一般企業で特別な役職に就くこともなく専門的な知識や技術、資格を持たない60歳目前だった父は、就職活動をするもののなかなか就職先が決まらずとても苦戦しているようでした。
そんな様子を見ていた母親も今後の生活費や老後のための貯蓄、家のローン返済など金銭的な焦りや不安から次第に家庭内の雰囲気の居心地が悪くなっていきました。
時間が経っても状況は変わらず、次第に私も耐えきれなくなり「早く実家を出たい!」と心底思うようになりました。しかし、当時の私の給料は手取り16万円。家賃を抑えて節約しながら生活をすればなんとか一人暮らしできる状況ではありましたが、私自身の生活だけでなく両親の今後の生活も心配でした。母親はスーパーでレジのパートをしており、ほぼフルタイムで働いていましたが生活はギリギリの状況でした。
この状況を見て「これは私が経済的にしっかり自立しなければならない!そして実家を出て両親が万が一の時にも金銭的に守れる余裕を持てるようになりたい!」と思い「やっぱり看護師になるしかない!」とここで覚悟を決めました。
看護師を目指すと決めてからは、仕事と受験勉強を並行して行い、看護学校選びのための情報収集やオープンキャンパスへの参加、学費や奨学金についての情報収集もしながら…ととても慌ただしい日々が始まりました。
次回のブログでは看護学校の選び方についてお話ししていきます。
- 大学?短期大学?専門学校?
- それぞれのメリット、デメリットは?
- オープンキャンパスは参加した方がいい?
- 学校選びで重視することは?学費?立地?それとも…?
- 私が学校選びで重視したポイント
などなど、私自身の体験談も交えながらより具体的にお伝えできればと思います。
この記事が社会人から看護師を目指す方の参考になればうれしいです。

